木製パレットとプラスチックパレットの比較

木製パレットとプラスチックパレット

現在、日本の物流の現場では主流が木製パレットからプラスチックパレットヘと移りつつあります。プラスチックパレットはカビ、ヤニ、木くずが発生せず、衛生的で耐水性にも優れているといわれています。また、バリエーションが豊富な点も、プラスチックパレットが支持されている理由であると考えられます。

しかし、木製パレットの強みがお客様のニーズにぴったりと当てはまっているため、木製パレットをずっと使い続けておられるお客様もいらっしゃいます。ここでは、木製パレットがどういった特性、強みを持っているのか、プラスチックパレットと比較してご説明いたします。

各種パレットの長所と短所

  長所 短所
木製
  1. サイズや加工を自由に指定できる
  2. 安価である(杉、松材)
  3. 強度、寿命に優れる(南洋材)
  4. 長期間高負荷を掛けても変形しにくい
  5. 積み荷やフォークとスリップしにくい
  6. 補修ができる
  7. 高温になっても強度が落ちない
  8. 超低温になっても割れにくい
  9. 静電気が発生しにくい
  10. 結露しにくい
  11. 化学変化が起こりにくい
  1. 製造直後は湿り気がある
  2. 木くず、ささくれが出ることがある
  3. ヤニが出ることがある
  4. 湿度が高い時、カビがでることがある
  5. 木固有のにおいのするものがある
  6. 重量、寸法に若干バラつきがでる
  7. 輸出する場合は、熱処理が必要となる
  8. 化学物質で釘が錆びることがある
プラスチック製
  1. 洗浄が容易である
  2. コスト、強度にバリエーションがある
  3. 木くず、ヤニがない
  4. カビがでない
  5. ほぼ無臭である(バージン材)
  6. 耐水性に優れる
  7. 重量、寸法にバラつきが少ない
  8. 再生パレットとしてリサイクルできる
  1. オーダーメイドはコストが高くなる
  2. フォークの爪とスリップしやすい
  3. 補修が難しい
  4. 高温になると、強度が下がる
  5. 低温になると、割れやすくなる
  6. 乾燥時、静電気が発生する
  7. 火災時、容易に消えない
  8. 脱プラスチック製品の動きが強まってきている

木製パレットを使用されているお客様には、大型で特殊サイズの製品を自動倉庫で保管する、高温の製品を積載する、超低温倉庫で段積みする、補修材で定期的に修理する等、木製パレットならではの理由で購入されている方がいらっしゃいます。どのような用途、形態でパレットを使用されるかで最適なパレットは変わりますので、是非ともご相談下さい。